6月といえば、多くの中学・高校で定期テストが行われる月です。結果が返ってくるこの時期、点数に一喜一憂するお子さま、親御さまは少なくないことと思います。しかし、テスト結果が出た直後の動きこそが、次のテスト結果を左右しうることをご存じでしょうか?
今回は、『テスト結果が返ってきたら大切なこと』について、保護者編・子ども編の前後編でお伝えします。前編となる当記事は保護者編です。
✅まずは「点数よりプロセス」をみてあげる

テストが返ってきたときに、つい口をついて出てしまうのが、
「なんでこんな点数なの?」
「もっとやれたはずでしょ!」
という言葉。
しかし、子どもはその瞬間に“怒られた”と感じてしまい、テスト結果について話すのを避けるようになってしまいます。
「テストお疲れさま!どうだった?」
「今回はどんなふうに勉強したの?」
と取り組みの過程に注目した声かけをしてあげてください。
✅良い結果だったときは「一緒に喜ぶ」

「やったね!頑張った成果が出たね!」
と一緒に喜んであげましょう。
その際、
「勉強頑張ってたもんね!」
「なんでうまくいったと思う?」
など、テストまでの過程について触れ、「頑張ること」の大切さを子どもに気付いてもらうことがポイントです。
✅思うようにいかなかったときも「責めない」
たとえ結果が芳しくなかったとしても、まずは受け止めてお子さまの気持ちを確認し寄り添ってあげてください。
「自分的にはどう思う?悔しかった?」
「次に向けて、どんな勉強のしかたが良さそうかな?」
このように、叱るよりも一緒に作戦会議する、といった姿勢が子どもに安心感を与えます。
✕避けたい反応
・他の子との比較(兄弟姉妹や友人など)
・短絡的な制裁(スマホ没収、ゲーム禁止など)


終わりに
テストは「点数」だけではなく、「自分の頑張りを知る機会」、「成長のきっかけ」でもあります。親御さまの一言が、次のチャレンジに原動力になります。ぜひ、お子さまが「話したくなる」リアクションを心がけてみてください。
そして、実はここまで紹介したリアクションのしかたは、弊社が運営する明光義塾の教室長たちが取り入れている方法でもあります。「わかっていても、つい感情的になってしまう」、「親の言うことが響いているかわからない」というケースも少なくありません。第三者からの声掛け、寄り添いの方が難しい時期のお子さま達にとって、素直に受け止めてもらいやすい場合も多いです。お子さまの勉強に対する姿勢にお悩みの方は、いつでもお気軽に各教室までご相談ください。
次回は後編となる、子ども編にて、お子さまが次のテストに向けてどんなアクションをしたらよいか、ということについてお伝えします。